八景ダイアリー

SOMEONE SAVED MY LIFE TONIGHT

分福茶釜 共栄共存 最強の二人 の物語り 日本昔話タロット

f:id:ELTON:20180220082202j:plain

分福茶釜」は実に後味の良い物語です。

これ好きですねぇ、

動物が恩を返しにやってくる物語は、

だいたい暗いのが多い中、

これは実に楽しい話です。

 

ある日、男が罠に掛かった狸を見つけた。

男は狸をかわいそうに思い逃がしてやった。

するとほどなく狸がお礼にやってきた。

 

狸は男に

「茶釜に化けるから、化けたら町で売ると良い。

隙を見て、捯ー勵 て帰ってくる。

そしたら再び化けて売ったらまた帰ってくる。

それで儲けよ う。」と提案する。

 

凄くやり手の狸である。

こりゃ見事な提案だ。

そして、化けも化けたり、

狸の見事な化けぶりで、

狸の茶釜はお寺の尚さんに三文でに買われていった。

さて、狸の化けた茶釜が買われた先はお寺である。

和尚さんが小僧に茶釜を磨けと命じる。

 

小僧が茶釜を一生懸命磨くと、

茶釜に化けた狸は痛いからそっと磨け」と言う。

小僧は「ハイハイ」とそっと磨く。

 

ここは笑うところである。

 

和尚さんは小僧が茶釜を磨き終わると、

茶を飲むので茶釜で湯を沸かせと言う。

 

火にかけられた茶釜の狸は小僧に「熱いからちょろちょろ焚け」と言う。

小僧は茶釜の言う通り、

「はいはい!」とちょろちょろ焚く。

ここも呑気に笑うところである。

 

逃げだす隙を狙っていた狸。

しかし、ずっと見張られっぱなし。

その上は熱くて堪らず逃げ出した。

和尚さんは三文損をした。

 

驚いて逃げ帰った狸は無事、男の家にたどり着いた。

しかし、熱かったショックで手足としっぽ、

そして頭が元に戻っただけで、

身体は茶釜のまま、元に戻れ なくなってしまった。

 

山に帰れない狸は男に提案する。

このままの姿で芸をするから見世物小屋をして儲けないかと。

男はこの妙案にのる事にした。

 

果たして、

分福茶釜の見世物は大盛況。

二人の息もピッタリで、一生裕福に暮らしたとさ。

 

◆解説 分福茶釜の分福は福を分けるという意味。

文福と表記されている所もあるが、

福を分け合う関係というのは実に素晴らしいので,

ここでは「分福茶釜」と表記してます。

 

このカードは通常のタロットの大アルカナ「戦車」の相当します。

 

タヌキと男の二人が、

力を併せて目的を達成するのはまさしく戦車のごとく強力な関係です。

 

日本昔話には動物が恩を返すお話が多数ありますが、

この分福茶釜は異色の存在。

 

多くは恩を返しに来た動物は正体がバレると、

山に帰ってしまい何故か物悲しい完結です。

しかし、分福茶釜はバレても恩を返し続けるのである。

明るく分福茶釜には笑いどころが盛りだくさんで明るい昔話だ。

 

また,動物は金属を嫌うことで、

あまり鉄製の茶釜などに化ける事は少ない。

 

その為、鉄製の茶釜に化けた狸は、

動物ではなく、

実は精霊とも言われている。

 

とにもかくにも協力しあう

ポジティブに突き進むカードですね。

 

キーワード

正位置:前進。成功。開拓精神。協力関係。勝利。独立。

自立。 行動力。ポジティブ。

 

逆位置 :無謀。暴走。後退。軽はずみ。挫折。

失敗。焦り。

 

追記

「狸のお寺」として有名な群馬県館林の茂林寺

今では分福茶釜ゆかりの 寺となっている。

説話では狸は正体がバレると去るパターンもあるようです。

しかし、現在では和尚さんを慕って同行した狸が、

茂林寺の開山から協力する。

その後、茶釜をもたらし、

代々の住職に仕えたとされる。

その茶釜はいくら飲んでも尽きない茶釜。

飲むと開運、出世、無病、長寿をもたらすとされる。

茂林寺は「分福茶釜」を所蔵し、

今でも拝見できるという。

 

いいですねぇ!