ELTON SUN フォーチューンダイアリー

SOMEONE SAVED MY LIFE TONIGHT

舌切り雀の婆さんは自分の欲深さでジ・エンド

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日本昔話タロット「舌切り雀」のカード。

これは通常の大アルカナ「悪魔」に相当します。

 

このシーンは、

お婆さんがおおきなつづらを開け、

魑魅魍魎(ちみもうりょう)に呪い殺されるシーンが描かれています。

 

さて、舌切り雀、どんなお話だったでしょうか?

 

「舌切り雀」

むかしむかし、

あるところに、

お爺さんとお婆さんが住んでいました。

 

お爺さんは毎日庭に遊びに来る雀を大変可愛がっておりました。

ある日のこと、

 

雀はお婆さんが障子を 張り替える為に用意した糊を食べてしまいました。

 

怒ったお婆さんは雀を捕まえ、

雀の舌をチョン切ります。

雀は逃げていきました。

 

それを聞いたお爺さんは雀を気の毒に思い、

たいそう悲しみました。

 

そして、それ以来庭に来なくなった雀を探しに

お爺さんは山へ向かったのです。

 

お爺さんは雀の行先の知っているわけではありません。

 

「雀はどこ に行ったんだろう。大丈夫だろうか?」

お爺さんはしばらく行くと一頭の牛がいました。

 

お爺さんは牛に舌を切られた雀が飛んでこなかったか?

と尋ねる。

 

牛は雀の舌を切ったお婆さんを残酷だといいながら、

「私の身体をきれいに洗った洗い水を全て飲み干せば教えてやる!」と言いました。

 

お爺さんは雀の行先を知りたい一心で、

風呂釜一杯分はあろうかという牛の洗い水を残らず飲み干した。

 

牛はこの先を行ったところに馬がいる。

その馬が知っているという。

お爺さんが先へ進むと馬がいました。

「お爺さんは馬に舌を切られた雀が飛んでこなかったか?」

と尋ねます。

 

馬は舌を切られた雀の事をなんとむごい…といいながら、

背中に悪い血と膿が溜まっている。

それを吸い出したら教えてやると言う。

お爺 さんは雀の行先を知りたいが為に、

馬の悪い体液を一所懸命吸い出しました。

 

馬は雀のお宿はこの先だと教えてくれました。

 

そうしてお爺さんはようやく雀のお宿にたどり着きます。

 

門の前に来ると、

中からあの雀が

「お爺さん 、来てくれたんですね!」

と喜んで出迎えてくれました。

 

「それより大丈夫だったかい?」

お爺さんは来るまでに大変な思いをしましたが、

そんな事など構わず、

雀を心配して声をかけました 。

 

「さ、どうぞ。」

雀はお爺さんを招き入れ、

ご馳走を振る舞い、

見事な踊りを披露しました。

 

「ありがとう、元気な姿を見る事が出来て良かった。」

お爺さんは礼を言い、

帰る事にしました。

 

帰り支度をするお爺さんに雀は

「お土産があります。

小さいつづらか、

大きいつづら、

どちらか持って帰ってくださいまし。」

 

お爺さんはもう歳だからと小さいつづらを貰い帰っていきました。

 

お爺さんは家に帰るとお婆さんに雀のお宿の話をしつづらを開けてみたのです。

中には金銀財宝が詰まっておりました。

お婆さんは何故大きい方を選ばなかったとお爺さんを責めたて、

雀のお宿へ駆け出しました。

 

お婆さんは雀のお宿に着きますと、、、

一応、雀を気遣う言葉を掛けますが、

「お爺さんが貰い損ねた大きなつづらに用があらて」

と大きいつづらを催促します。

 

雀は「これは気が付きませんですいません。」

と前置きし,

大きなつづらを差し出します。

 

お婆さんは目的達成!と

礼もそぞろにつづらを背負うと帰っていきした。

 

途中、「これは重い! さぞかし沢山の金銀財宝が詰まっておろう。」

お婆さんはそう思うと笑いがこみ上げてきて仕方がありません。

いやぁ、家まで待てんわ。」

あ婆さんは道中でつづらを背中から降ろすと蓋を開けま た。

 

「うおぉー! がおー!」

 

轟音怒声が上がる中、

凄まじい勢いで魑魅魍魎が出るわ出るわ。

お婆さんは妖怪に手足を食いちぎられ死んでしまた。

 

解説

お爺さんは気が優しいだけでなく、

雀を心配し、

しかも必死に努力して雀の元へ辿り着きます。

 

しかし、お婆さんは性根が悪いだけでなく、

心遣いも努力もせず、

金品を手に入れようとします。

 

欲というのは悪いものではありません。

「欲のない人生は良くない! 」と言われるように、

(欲は人は向上心を与えます。

しかし、過度になれば、

また、自分で努力なしに手を入れようとすればどうでしょうか?

結局は自分で自分の首を締めることになる事もあります。

この昔話はズルい考えや欲は任せた行動を咎める物語なのです。

 

キーワード

正位置:誘惑 束縛 強欲 欲望のまま 裏切り 

堕落 嫉妬 病的 中毒 麻痺

 

逆位置:離脱 回復 覚醒 正気に戻る 縁が切れる

    (上記の通り良い意味もありますが、更に悪くなる、取り返しのつかない意味にもなりえます。)

 

追記

上野の國磯部温泉(現:群馬県安中)が「舌切り雀」発祥の地とされています。

温泉マークの♨ 湯気三本のシンボルマークも発案され、

奥深い日本遺産と言えるパワースポット。

 

自分の欲望と付き合う難しさを伝えてくれる深い話。

私にはお婆さんを蔑んだり、

笑う事が出来ません。

 

八景